どうも、若ハゲ番長です。
今回はちまたでまことしやかに囁かれている
オナニーするとハゲる!
という噂。
確かに「性欲が強い人はハゲる」という噂もよく聞きますよね。
この噂の真相を科学的に検証してみました。
ぜひ、参考にしてみてください( ´∀`)bグッ!
オナニーするとハゲるというのは都市伝説
この噂の真相を確かめるためにいろんな書籍や、論文を読みあさっていたのですが、調べてみた結果、『オナニーするとハゲる』というのは
ただの都市伝説
です。
なので、気にする必要はないです。
かくいう、僕も実は高校生の頃、
オナニーするとハゲが進行するんじゃ・・・
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
と、心配してしばらくオナ禁していたことがあります。
(3日で挫折したましたが)
いや、一応。
射精すると男性ホルモンが増える(気がする)
⇒薄毛の原因は男性ホルモン
⇒つまり、オナニーするとハゲる!
と、漠然と三段論法らしきものを考えていたんですよ。
おそらく、「自慰行為でハゲる」と考えている人の多くが昔の僕と同じようなことを考えていると思います。
ハミルトン博士の実験
彼はどのような実験をしたのかというと去勢された(つまりキンタマを取った)男性のハゲ具合を調査したんです。
テストステロンは睾丸(キンタマ)で作られるので、去勢された男性はテストステロンを作ることができません。
なので、去勢された男性はテストステロンの濃度が極端に低くなります。
去勢された男性の薄毛の進行具合を調べることでテストステロンと薄毛の関係がわかるわけですね。
で、ハミルトン博士の実験の結果、次のようなことがわかりました。
1.思春期以前に去勢された男性は薄毛になることはなかった
2.薄毛の男性が去勢された場合、薄毛の進行が止まった。
3.もともと薄毛の男性の場合、去勢することで薄毛の進行は止まったが、テストステロンを注射すると再び薄毛の進行が始まった
4.もともと薄毛でない男性の場合、去勢後にテストステロンを注射しても薄毛になることはなかった
この結果から
の2種類がいることがわかります。
これがいわゆる遺伝的な要因です。
薄毛と遺伝の関係についてはこちらの記事でまとめています
薄毛の原因は男性ホルモン?⇒半分間違い
どういう事なのかというと・・・
実は男性ホルモンには、テストステロン、ジヒドロテストステロン、ジヒドロエピアルドステロンの3つがあります。
一番有名なのはテストステロンですね。
一般に男性ホルモンと言われる時はこのテストステロンを指している事が多いです。
テストステロンにどんな働きがあるのかというと・・・






などなどいわゆる男性的な能力を高める作用があります。
ん?髪を弱らせる作用はないの?
と思われた方、その通りです!
テストステロン自体には薄毛を進行させる作用はありあませんΣ(゚Д゚)!
テストステロンは頭皮付近に存在する5αリダクターゼという酵素によって、ジヒドロテストステロン(DTH)という別の男性ホルモンに変換されます。
このDHTが毛母細胞に作用すると、細胞の成長が停止してしまうことが実験によって確かめられています。
そう、このDHTこそが、男性型脱毛症の真犯人です。
なのでテストステロンが増えるかどうかよりも、DHTが増えるかどうかの方がはるかに髪の毛への影響が大きいです。
テストステロンの量はではなく、
がAGAの原因を考える上では重要になります。
では、なぜハミルトン博士の実験では、テストステロンを注射すると薄毛が進行する人がいたのか、ということなんですが・・・
テストステロンにDHTは比例する??
しかし、研究結果を見る限り、これがそうでもないんです。
ハミルトン博士の実験では確かにテストステロンを注射した結果、DHTも増加した。
その結果、被験者のAGAが進行したものだと考えられます。
ただ、これはハミルトン博士の実験条件での話です。
去勢して極端にテストステロン濃度が下がった状態から、いきなりテストステロンを注射しているわけなので、普通に生活していて起こるような変化ではないことは確かです。
より自然な条件で、テストステロン量とDHT量は比例するのか、ってことなんですがこれがはっきりとしません。
テストステロン量とDHT量は比例すると報告している論文もあれば、ほとんど関係ないとしている論文もあります。
一方で逆にテストステロン量が減った時に、DHT量が増えるケースもあります。
最近はテストステロンが一定以上減少するとそれを補うためにDHTが増えるのではないかという説も最近出てきており、むしろテストステロンの減少が薄毛の原因になっているのではないかとも言われています。
とりあえず、現時点では、テストステロンの量とDHTの量について確定的な事は言えませんが、
ハミルトン博士の実験のような極端な例を除けば、少なくとも単純にテストステロンが増えたからと言ってDHTも増えるというわけではないです。
オナニーやセックスでテストステロンは増えない
オナニーしても
テストステロンは増えません。
これも実験で確かめられています。
こちらの論文です。
この論文によると
とあります。
なので、まず、事実として
オナニー(あるいは射精)によってテストステロンが増加することはありません。
他の論文では、性的興奮によってテストステロンは増加して、射精によって下がると書いてあるものもありますが、いずれにしても短い時間での変化であり、平均すればほとんど変化しないと考えていいでしょう。
禁欲に関しては、この論文では「3週間の継続でテストステロン濃度が増加した」と報告されていますが、他の論文では、「更に長期間禁欲を継続した場合、テストステロン濃度は逆に下がり、うつ病に近い症状がでた」と報告されています。
(テストステロンは気分を前向きにする作用があるので、その量が減ると抑うつ傾向が見られることが知られています)
そういう理由で、オナ禁に対して僕は否定的な立場です。一部ではスーパサイヤ人になれるという噂もあるらしいですが、科学的な裏付けはないです。
というか単純に禁欲ってストレスじゃありません?(笑)
禁欲は精子の質を下げる
医師の岡田弘氏は著書「男を維持する精子力」で禁欲についてこのようなことを書いています。







なので、精子力的な観点からもオナ禁はあまりよろしくないようです(´・ω・`)
やり過ぎには注意?
オナニーやセックスについて、これまでの話で特に気にする必要はないということがわかったと思いますあ、極端にやりすぎると話が変わってきます。
精液には髪の毛を作るのに必要な様々なタンパク質や亜鉛などのミネラルがたくさん含まれているからです。
例えば、個人差はありますが射精1回分の精液に約1mgの亜鉛が含まれています。
亜鉛の1日の推奨摂取量が10mgなのでその1割が1回の射精によって失われる計算になります。
結構多いですよね(;´∀`)
5回やったらそれで半分の亜鉛を消費したことになります。
なので、射精し放題だぜ!!ってわけにはいきません。
亜鉛と薄毛の関係について詳しくはこちら
髪の毛は古くから「血余」と呼ばれていて、余った血で作られると考えられてきました。
要はあまりもので作ってるくらいなので、体にとって重要なものではないってことです。
(実際、髪の毛がなんの役に立っているのかはイマイチわからないですよね?)
栄養不足になると、体は「生命維持にとって不要なもの」から切り捨てていきます。
つまり栄養不足になると髪の毛は切り捨てられる候補ナンバーワンなのです。
実際に極端なダイエットなどで栄養不足になった場合、抜け毛が増えることが分かっています。
オナニーし放題で栄養分を外に放出し過ぎると、髪の毛に行くはずだった栄養まで失いかねません・・・。
やり過ぎは禁物です。
AGA専門医(女医)の見解
以前に、AGA専門クリニックのヘアメディカルの先生に思い切って「オナニーするとハゲますか」と質問をぶつけてみたことがあります。
(先生が女性だったので、超聞きにくかったんですが)
で、返って来た答えは
「特に気にする必要はない」
でした。
やはり専門医の見解としても過剰に気にする必要はないということのようです。
まとめ:オナニーよりも気にすべきことは他にある
いろいろ書いてきましたが、
オナニーについて基本的に気にする必要はない
ということですね。
薄毛・AGAとの因果関係はほぼないと言って良いでしょう。
極端にやりすぎてるケースは問題かもしれませんが、オナ禁したりするよりも薄毛対策としては遥かに効果の高いものがたくさんあるので、そっちを試しましょう。
いわゆるAGA治療だったりとか、最近の成長因子配合の育毛剤などですね。
オナ禁したり禁欲生活したりするのが好きなら良いかも知れませんが、少なくともそれに育毛効果を期待はしてはいけないです。
参考になれば幸いです(*´∀`*)
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